老後っていくらあればいいの?
年金はもらえるの?
といった疑問はありますよね。
最近は「老後2,000万問題」と話題になるなど、将来について不安が募るばかりですね。
そんな方におすすめなのが「個人年金保険」です。
これは自分用の年金を積み立てる保険になっており、普通の預貯金とは違った制度やメリットがあります。
この記事では、その「個人年金保険」について、詳しくご紹介していきます。
ぜひ、最後まで読んで、老後のための保険を検討してみましょう。
- 個人年金は、老後の生活のために若いうちから加入することができるもの!
- 将来の不安や年金が安いという心配を抱えている方、自分で貯蓄するのが苦手な方は、個人年金がおすすめ!
- 個人年金には様々なプランや内容、掛金があり自分に合った個人年金を選ぶことができる!
目次
そもそも個人年金保険とは
「年金」と聞いて、「国民年金」や「厚生年金」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
「個人年金保険」は、それらとは全く違った内容になっています。
これから「個人年金保険」について大まかにご説明いたします。
老後についての不安がある方や、保険について興味のある方は最後まで読んでみてくださいね。
個人年金保険ってなに?
年金は3つの分類に、大きく分かれます。
「国民年金」と「厚生年金」と、最後に「私的年金」です。
この「私的年金」の部分に「個人年金保険」があります。
「国民年金」と「厚生年金」は会社員であれば、お給料から自動的に天引きされて、基本的には65歳から受給できます。
一方で、「個人年金保険」は、保険会社を通して自分用の年金を積み立てたり、受け取るタイミングを選べたりして、幅広い運用方法があるのです。
どのタイミングでどれくらいのお金が必要かなどを見通しながら、自分用に資金を運用できる保険となっています。
個人年金保険はどういう時に必要?
「国民年金や厚生年金を支払っているし、個人年金保険って必要なの?」と疑問に思う人がいると思います。
「個人年金保険」が必要な人は、ずばり、老後に対しての貯蓄が難しい人です。
公的な年金や若い頃から蓄えてきたお金だけでは老後の生活が苦しいと思われる人は、個人年金保険がおすすめです。
また、個人年金保険を利用していれば、生命保険料控除の対象となり「個人年金保険料控除」を受けることができ、節税できます。
節税しつつ老後の資金を貯められるため、貯蓄が苦手・難しい人は利用する価値があるかもしれません。
個人年金保険の種類を解説
個人年金保険には3つの種類があります。それぞれに年金を受け取るタイミングや受け取れる仕組みが違ってきます。
これから3つの種類について詳しくご説明いたします。
これを読んで、具体的に「個人年金保険」について理解を深めましょう。
確定型
確定型は、年金を受け取る期間が10年や15年などと決まっています。
また、万が一被保険者が死亡した場合は、遺族が残りの年金を受け取る仕組みがあるのです。
生死に関わらず、今まで貯めてきた年金が手元に戻るため、お得感があります。
予め受け取る期間を決めておくため、安心して老後を迎えられそうです。
一方で、受け取り期間を逃してしまうと年金が戻らなくなるため、長生きをした際は注意が必要です。
有期型
有期型は、確定型を同様に、年金を受け取る期間が10年や15年などと決まっています。
しかし、有期型は、被保険者が死亡した場合は、遺族に年金が支払われません。
そのため、年金の受け取りが始まってすぐに死亡した際は、受取金額よりも支払った金額の方が多くなるようなリスクがあります。
ただし、確定型よりも保険料は安いことや、長生きが当たり前の時代になってきたことなどを考慮すると、決してデメリットが多い保険ではありません。
終身型
その名の通り、年金の受け取りが一生涯続くもののことです。
被保険者が死亡した場合は、残った年金は遺族へ支払われません。
保障の内容によっては、保険受け取り開始から10年以内に死亡した場合のみで遺族へ年金が渡るようなものもあります。
このような保障内容がない場合は、年金受取開始すぐに死亡した際は、払込保険料を下回る可能性があります。
しかし、長寿時代の今後においては、長生きした分だけ年金がもらえることは嬉しいことですね。
いくらくらいあれば老後は安心?
老後はいくらあれば安心して生活できるのでしょうか。
総務省のデータを基に、支出の内訳を具体的に割り出してみました。
自分の貯蓄で老後がやっていけるのかを考えながら、記事を読んでみるといいかもしれません。
ただし、データや内訳は一例に過ぎないため、「これだけあれば万全!」とは言い切れないので注意しましょう。
夫婦の場合
総務省統計局の「家計調査(家計収支編)2019年」から、高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上)の必要金額が割り出されています。
その結果は、老後の夫婦の場合は、毎月約27万円が必要と言われています。
その大まかな内訳は、住居費に1.3万円、食費に6.5万円、光熱費は約2万円、保険医療費は1.5万円、交通・通信費は約3万円、日用品は約1万円、衣類・娯楽を合わせて約3万円、その他と交際費は5.5万円です。
加えて、税金や保険料などに約3万円かかると予測されています。
食費の6.5万円については、支出の中でも大きな割合を占めており、自炊の減少やバランスの取れた食事の意識などにより高額になりがちです。
毎月約27万円の支出があると思うと不安になりますね。
単身の場合
一方、単身の場合は、夫婦で暮らすよりも必要金額が下がります。
同じく総務省「家計調査(家計収支編)2019年」によると、高齢単身無職世帯(60歳以上)の必要金額は、毎月約15万円となっています。
住居費に1.8万円、食費に3.6万円、光熱費は1.3万円、保険医療費は8,000円、交通・通信費は1.4万円、日用品は5,000円、衣類・娯楽を合わせて2.7万円、その他と交際費は3.3万円です。
しかし、夫婦の時と同じように、税金や保険料により1.2万円が引かれると言われています。
毎月約15万~16万円を公的年金や保険金、貯金から支払い続けられるか、不安がよぎります。
個人年金のおすすめランキングTOP3
老後の生活について、少しはイメージができたでしょうか。なかなかシビアな現実で、不安になった方もいるかと思います。
そんな方に、老後のための年金保険のおすすめを今からご紹介いたします。
ぜひ年金保険選びの参考にしてみてください。
第1位 マニュライフ生命保険「無配当外貨建個人年金保険」
- 保険料が一定額の日本円
- 海外の金利を活用できる
- 最低1.5%の金利が保障される
- 4種類の方法で年金を受け取れる
マニュライフ生命はカナダに本拠を置き、その歴史は約130年続く、世界的有名な企業です。
この個人年金保険は、5年・10年の確定年金、または10年保証期間付終身年金の2種類から選択できます。
米ドルや豪ドルを活用することで、日本に預けておくよりも高い金利で運用できることが期待されています。
最低でも1.5%の金利を保障する仕組みがあるため、安心できます。
また、年金の受け取りは4種類から選べるため、受け取るタイミングで円高か円安かを見て受け取り方法を変更し、より効率的に年金を受け取れます。
外貨建が初めての人にもおすすめの保険です。
第2位 しあわせ物語
- 年金受取期間は5年・10年・15年から選べる
- 加入できる年齢は0~80歳まで
- セカンドライフの準備にはぴったり
- 節税対策になる
「しあわせ物語」は第一生命が販売しています。
年金の受け取り期間が5年・10年・15年から選べる確定型のため、早期から老後をイメージする手助けになります。
保険に加入できる年齢は、0歳~80歳までと幅広く設定されており、子どもへの教育資金やセカンドライフに向けての保険にはピッタリです。
また、年齢的にも心配な医師の診断などの健康状態の告知は原則不要となっています。
所得税や住民税の節税にもなるため、保険に加入するハードルがかなり低く感じられますね。
返戻率は40歳から加入しても100%以上のため、安定しているとも言えるでしょう。
加入年齢 | 30歳 | 月払金額 | 2万円 |
---|---|---|---|
保険料払込期間 | 30年間 | 据置期間 | 5年 |
基本年金年額 | 120.59万円 | 一括受取額 | – |
年金受取累計額 | 1,205.9万円 | 戻り率 | 104.6% |
第3位 みらいのカタチ 年金保険
- 確定型か終身型か選べる
- 年金受取期間は5年・10年・15年
- 節税になる
- 特約でさらに充実
「みらいのカタチ」は、年金の受け取り期間を5年・10年・15年と決められる確定型か10年保証期間付きの終身型で選ぶことができます。
所得税や住民税の節税にもなり、若いころから加入していれば、多くの額を節税できることになります。
とくに、この保険の特徴は、3大疾病になった際の払込が免除される特約があることです。
まるで生命保険のような仕組みですが、万が一の時を考えると同時に加入しておくとさらに安心です。
また、「みらいのカタチ」の返戻率は約105%とやや高めのため、安定して年金の受け取りを考えられます。
加入年齢 | 30歳 | 月払金額 | 2万円 |
---|---|---|---|
保険料払込期間 | 30年間 | 据置期間 | 0年 |
基本年金年額 | – | 一括受取額 | – |
年金受取累計額 | 6,612,120円 | 戻り率 | 109.00% |
個人年金保険を選ぶポイント
個人年金を選ぶ際にはいくつかポイントがあります。
以下では、そのポイントについてご紹介します。
より効率よく貯蓄し、年金にお金を回せるかが大切なので、しっかり確認しましょう。
また、基本的な個人年金保険の考え方も分かると思うので、ぜひチェックしてみてください。
返戻率の高さをチェックする
- 返戻率は100%以上
- 外貨建で金利を上げる
- 一時払いで返戻率が上がる
返戻率とは、払込保険料の総額に対して、年金総額としてどのくらい受け取れるのかを表した言葉です。
返戻率が高い状態とは、支払った保険料の総額よりも受け取った年金総額の方が高いという意味です。
返戻率が高いとされる商品には「外貨建」と「一時払い」があります。
外貨建は、外貨に建て替えて積み立てをしていくため日本の金利よりも高く、返戻率が高いとされています。
一時払いは、支払う保険料が抑えられるので、月払や年払と受取年金総額が同じだったとしても、返戻率は高くなる仕組みです。
個人年金保険料控除の対象かどうか
- 個人年金保険料税制的確特約があるかどうか
- 年金の受取人が契約者・被保険者か、その配偶者であること
- 払込期間が10年以上であるか
「個人年金保険料控除」とは、生命保険料控除という所得控除の1つです。
控除額を簡単にご説明すると、年間8万円以上(毎月約6,700円)の保険料を支払いしている場合は、所得税に対する控除額は4万円となります。
しかし、「個人年金保険料控除」は一定の条件のある保険でないと対応されません。
年金の受取人が契約者・被保険者か、その配偶者であることや、払込期間が10年以上であることが条件にあるため、確認しておきましょう。
円建てか外貨建てかを要チェック
- 外資建ては金利が良い
- 為替の変動があり注意
- 資産運用の手段の一つ
個人年金保険には、保険料の支払いや年金の受け取りが外貨で行われるものがあります。
外貨建てのメリットは、日本円よりも金利がよく運用率が高いことが特徴です。
金利が良いので、貯蓄するにはおすすめです。
しかし、年金の受け取るタイミングで為替の変動があり、円に交換する際に損をする場合があります。
また、引き出す際には手数料が必ずかかってくるので、その点は注意しておきましょう。
資産運用の手段として活用したい人には外資建ての保険がおすすめです。
個人年金保険のメリット・デメリット
これまで紹介してきた内容で、個人年金保険についての種類や内容が分かってきたのではないでしょうか。
しかし、老後に対する不安や心配はあるけど、実際のところはまだまだイメージが付きにくいかと思います。
これから個人年金保険のメリットとデメリットをご紹介します。
しっかり確認してから保険の加入を考えましょう。
メリット
何といっても、最大のメリットは節税になるということです。
年金保険のため、将来や老後を意識していますが、貯蓄を始める今の生活が苦しくては意味がありません。
積み立てて将来の貯蓄にもなり、今の暮らしの節税になるという商品はかなりお得感があります。
節税の他には、やはり着実に貯蓄ができ、老後に安定してお金が返ってくることは魅力です。
いくら貯金が苦手な人でも、個人年金保険に加入していれば、勝手にお金が貯まり、年金としてしっかり返ってくるので、どんな人にもおすすめです。
また、保険の種類によっては死亡給付金が付くものもあり、万が一に備えることができ、安心できます。
デメリット
今、お金を貯蓄して、数十年後にお金が返ってくる仕組みのため、数十年後の将来で物価上昇などが起きた場合でもお金は変動することができないことがデメリットと言えます。
分からない将来の景気がインフレになり、受け取れる年金の価値が変わっている可能性があることは不安要因になります。
また、途中解約をすると受け取れる解約返戻金総額がそれまでに払い込んだ保険料総額を下回ってしますことがあります。
生活していく中で、まとまったお金が必要になった時は、保険を途中解約せずに預貯金でやりくりできるように、ある程度の準備をしておく必要がありますね。
【厳選】個人年金保険のおすすめランキングまとめ
個人年金保険についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
見えない将来についての不安は、なかなか取り払えないと思います。
しかし、この保険はコツコツと積み立てる容量で老後の資金が貯められ、また現在の生活において節税ができるものもありました。
老後の資金について悩んでいる方は、一度保険会社に相談してみるのもいいでしょう。
また、これを機会に、将来について家族と話し合っても良さそうです。
自分の生活にあった保険を選んで、しっかりと将来に備えましょう。